私はおでこがもともと広めで眉毛の形にもあまり自信がないため常に前髪を下すか斜めに流すようなヘアスタイルをしてきました。
顔を洗うときは前髪を上にあげるので顔が全開になるのですが、ある日おでこの生え際にちょろちょろ短い毛が生えているのに気付きました。
小さい子の生えたてのぴょこぴょこした感じの毛を想像してもらうとわかりやすいです。「私の生え際こんなだったかな?
気のせいかおでこもさらに広くなったような・・・」普段は前髪を下しているので気になりませんでしたが、生え際の後退を感じて自分がおじさんになったような気分になりました。
短い毛がこんなに目立つってことは抜け毛がひどいということかと焦り、自分の普段の行動を振り返ると前髪を自分で引っ張って抜いていることに思い至りました。
仕事中も家でくつろいでいるときも、何となく前髪を整えるふりをして前髪の内側、生え際の部分をプチプチと抜いていました。1回で1~2本、1日で10本くらいは抜いていたかもしれません。癖になってしまっていて、人に指摘されることもなかったので気付いた時には生え際の後退がすすんでいました。
調べてみると「抜毛症」というもので、精神的ストレスから自分で自分の毛を抜いてしまうという症状でした。心を落ち着けるために爪を噛んだり貧乏ゆすりをしたりする癖があるのは知っていましたが、まさか自分の毛を抜いてしまうなんてと愕然としました。そのことに気付いてからは、なるべく抜く回数を減らしていこうと努めています。
一切前髪を触らないということは出来ないので、回数を減らして「引っ張ったらハゲる、ハゲる」と言い聞かせています。それでもやはりストレスがたまったときはつい触って抜いてしまうので、鏡で前髪を持ち上げて生え際を見て衝動を抑えています。